茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。

吸物椀(小吸物椀/一口椀/箸洗)ってこんなの

吸物椀(すいものわん)は、小さな蓋付きの塗椀で、
八寸の前に煮物椀と引き替えで席中に出されるものだそうです。

吸物椀は、一汁三菜を賞味し終えた後、
主客の献酬が行われるみたいですが、
その前に、今まで使った箸の先を洗い清め、口の中をすすいで、
改めるという意味の吸い物なんだそうです。

一口椀と言うように、一口位でいただける分量にするのだとか。

ただ、単なる白湯(さゆ)では物足りなく、
何かの心入れを、との思いから、
昆布の香りをうっすらと付けたり、
ごく少量の塩を入れたり、
梅干しを少量入れ、梅の香りを付けたりと工夫するみたいです。

そして、この汁の中に季節の移ろいを感じさせるような、
珍しい野草の芽や実、
木の実、またはそれらの小片や薄切りにしたものなどを、
ほんの少し浮かせるそうです。

こうすることで、吸物椀が、
次に出てくる八寸の二種類の肴の味を引き立てるのだとか。


■吸物椀の具
吸物椀に入れる、ちょっとした具の例です。
・[篠竹(しのだけ)]:稈(かん)が細く群生するタケササ類の通称。
・[蕎麦の実]:タンパク質やビタミンB群も豊富とか。
・[零余子(むかご):植物の栄養繁殖器官のひとつ。
・[海藤花(かいとうげ):マダコの卵またはその塩蔵品。
・[ちぎり梅]:梅の実をちぎったもの。
・[梅のじん]:梅の核の部分。
・[イワナシ]:ツツジ科イワナシ属の常緑小低木。
 果実は緑色から赤褐色の果皮に包まれ、ナシのような甘味がある。
・[花山椒]:山椒の雄花。なお、、サンショウの実が成るのは雌株のみ。
・[長ヒジキ]:褐藻類ホンダワラ科ホンダワラ属の海藻の1種。
・[針山葵(わさび)]:わさびは、アブラナ科ワサビ属の植物で、日本原産。
・[南京の種]:カボチャ(南瓜)の種。
・[針茗荷]:ミョウガは、ショウガ科ショウガ属の多年草。
 食用となるのは、花穂部分。
・[白木耳(きくらげ)]:キクラゲ科のきのこ。
 中国では古くから不老長寿の薬として珍重された。
・[針生姜]:ショウガ科の多年草。
・[蓮の実]:ハス科多年性水生植物の種。
 柔らかな皮の中に白い蓮の実が入っている。
・[山独活(うど)の芽]:ウコギ科タラノキ属の多年草。
・[鱧(はも)のフエ]:ウナギ目・ハモ科に分類される魚の浮袋。
・[芽蓮根]:ハス科多年性水生植物の地下茎。
・[松の実]:マツ科マツ属の植物の種子の胚乳。
・[菊花]:食用菊。
・[タピオカ]:トウダイグサ科のキャッサバの根茎から製造したデンプン。
・[椎の実]:ブナ科クリ亜科シイ属の樹木の実。
・[葛そうめん]:葛粉を用い、そうめんのように乾燥して仕上げたもの。
・[バジルシード]:シソ科メボウキ属の多年草・バジル(バジリコ)の種。


■懐石道具の関連リンク


懐石道具のページはこちらから

分類道具名
懐石家具  折敷
 四つ椀
 煮物椀
 吸物椀(箸洗)
 八寸
 飯器
 湯桶
 通盆
 脇引
懐石器物  向付
 焼物鉢
 香物鉢
 預鉢
 強肴
酒器  燗鍋(銚子)
 引盃
 盃台
 徳利
 石盃
その他の懐石道具[包丁]
その他の懐石道具[配膳棚]
その他の懐石道具[木相]
その他の懐石道具[水嚢]
その他の懐石道具[箸]  食箸
 菜箸
 青竹箸
 白竹箸
 杉箸
 黒文字

トップページ 商品 特別品
メニュー一覧 売買方法 水屋
ひと口知識 お茶室