茶杓 藤田寛道 銘:白雲

Category: 茶杓


銘入茶杓:白雲



世界気象機関発行の「国際雲図帳」では、
雲の形から十種雲形(十種雲級)として、十種類に分類しているみたいです。
それぞれ、以下のような雲だそうです。
○巻雲(けんうん):すじぐも
○巻積雲(けんせきうん):うろこぐも/いわしぐも/さばぐも
○巻層雲(けんそううん):うすぐも
○高積雲(こうせきうん):ひつじぐも
○高層雲(こうそううん):おぼろぐも
○乱層雲(らんそううん):あまぐも/ゆきぐも
○層積雲(そうせきうん):うねぐも/くもりぐも
○層雲(そううん):きりぐも
○積雲(せきうん):わたぐも
○積乱雲(せきらんうん):にゅうどうぐも/かみなりぐも

茶杓 藤田寛道 銘:岩清水

Category: 茶杓


銘入茶杓:岩清水



寛道氏作で、銘「岩清水」です。

「岩清水」の銘からは、清い流れと、
滝の上から落ちる水が連想されます。

「石走る垂水の上のさわらびの
萌え出づる春になりにけるかも」
という歌が口をついて出てきました。

茶杓 藤井誡堂 銘:松籟

Category: 茶杓


銘入茶杓:松籟



銘「松籟」で、誡堂作です。

松籟は、松の梢に吹く風やその音を指すそうです。

茶杓 藤井誡堂 銘:松風

Category: 茶杓


銘入茶杓:松風



誡堂作、銘「松風」です。
釜の湯のにえる音を松風といいますが、
松を渡る風の音とも思えば、
三保ノ松原や『源氏物語』も思われます。

櫂先と節の所の変化は見逃せません。

茶杓  松長剛山 銘:春霞

Category: 茶杓


銘入茶杓:春霞



剛山作、銘「春霞」です。

「春霞」と言えば謡曲をすぐに思います。
能『羽衣』に
「春霞。たなびきにけり久かたの。
月の桂も花やさく。
げに花かづら色めくは春のしるしかや。」
とあります。

その他『枕草子』などもあります。
和歌にも詠まれています。

桜花のたくさん咲いている風景や、
薄いピンクの色彩が見えてきます。

茶杓の銘にふさわしく、
煤竹(すすだけ)にかかる霞が素敵です。