いろんなお盆ってこんなの

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八卦盆は、行台子をする時に必要なお盆だそうです。
中に書かれているのが八卦です。

「卦」は、爻(こう)と呼ばれる記号を三つ組み合わた三爻からできていて、
─陽(剛)と–陰(柔)の2種類の組み合わせで八卦になるそうです。
爻の順位は下から上で、下爻・中爻・上爻の順になるようです。

また、八卦を2つずつ組み合わせることにより六十四卦が作られるのだとか。

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大円盆は「大円之草」などで使用するそうです。

この「大円之草」は円能斎が考案したそうです。
これは、昔から伝わる「大丸盆点」を発展させたものなんだとか。

さて、話は変わって、「大丸盆」というと「ウチワサボテン」というサボテンの一種なんだそうです。
このサボテン、正体がはっきりしてないようで、直径30cmを超える丸い茎節を持つものであれば、
なんでも大丸盆というみたいです。

他の特徴として、
・茎節は真円に近い丸型
・目立つ刺はなく、1本でまばら
・茎節は1~2cm程度の厚みがある
・肌は粉を吹き青みがある
とかがあるそうです。

おいしくはないようですが、食べれるらしく、
果実は赤紫色に熟し、美味とはいえないが、ほんのりと甘いみたいです。
棘を取ってピクルスにしたり、せき・解熱などに薬効があるとして、
汁を絞って民間薬として服用されたこともあったのだとか。

現在も、
「ノパル エンデュランス」
 :ウチワサボテン/持続・スタミナサポートのサプリ
「フィコ・ディ・インディア」
 :ウチワサボテンの実をアルコールに浸漬し、
 蜂蜜と砂糖を加えて造られるイタリア産リキュール
「スリムロワイヤル」
 :ウチワサボテン末のダイエットサプリ
といったものが販売されているようです。

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茶入を据える四方盆には「若狭盆」「松木盆」「羽田盆」「黒漆四方盆」などがあるそうです。

四方盆に関する記述としては、
山上宗二著『山上宗二記』に、
「桃尻  関白様  本は 紹鴎 所持也。
但し、古銅花入、天下一名物。五通の文を指す。四方盆にすわる。」
「紹鴎茄子 四方盆に居わる。かんとうの袋に入る。 関白様 」
とあるようです。

また、稲垣休叟著『茶道筌蹄』に、
「松木 四方盆葉入春慶。 紹鴎 より 利休 へ伝へ、 利休 より今小路道三に伝ふ。
道三箱書付に翠竹とあり、翠竹は道三の院号なり。
老松同木にてうつしあり。原叟如心斎も製之。
一閑 元伯好。ヒネリ縁の盆なり。初代一閑作。
千家伝来。如心斎の書付あり。黒漆 保元時代。四方なり。
利休 所持判あり。千家に伝来す。」
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丸盆は丸いもの、菱盆はひし形のお盆です。
他に五角盆などもあります。

点前の時の拭き方が違うそうです。

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山道は、器の口辺が、あたかも山道のように凹凸をなすものだそうです。
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花型盆は、茶箱の花の点前用のお盆だそうです。

「四方盆」について

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四方盆


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四方盆(よほうぼん)は、四方同寸の正方形の盆だそうです。

茶入を据える四方盆には「若狭盆」「松木盆」
「羽田盆」「黒漆四方盆」などがあるそうです。

例えば「若狭盆」は、
四方入隅形端反で低い高台がつくそうで、
茶入盆・花入盆・干菓子器などに使われるのだとか。


四方盆

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「千歳盆」について

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千歳盆


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千歳盆点前では、千歳盆のための、
普通の古帛紗より一寸ほど小さい、
特別な敷古帛紗(敷帛紗)が、必要になります。

千歳盆点前では、
千歳盆の中に棗・敷帛紗・茶碗を仕込み、
建水、鉄瓶と瓶掛を用います。

別途、菓子盆なども必要です。

千歳盆の蓋裏には銀杏が絵が付いているのが特徴で、
とてもきれいです。


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「柿合千歳盆」について

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柿合千歳盆


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千歳盆とは、裏千家十四代淡々斎の還暦のお祝いに、
奥さんの清香院(千嘉代子夫人)が考案した盆略点前だそうです。

本歌の蓋裏に
「千歳まで かわらぬいろのにはの松
 きみがよわいも かく こそありなむ」
という長寿を願う歌があるみたいです。


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七宝盆 貞斎

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七宝盆



四つの角にある小さな丸が
かわいいですね。

内側の竹皮と全体の
溜塗が、良くマッチしています。