「炉縁」について

Category: 茶道具全般

炉縁(ろぶち)は、大別して
「木地縁」と「塗縁」があるそうです。

■木地縁
木地の炉縁は、一般的に小間に用いるみたいです。

初期の炉縁は、木地の「沢栗」で、利休時代の名工として、
「久以(きゅうい)」「長以(ちょうい)」「半入(はんにゅう)」
などの名が知られ、それぞれに刻印を用いたようです。

当時の木地縁は、使うたびに洗ったので「洗い縁」とも呼ばれ、
水に強い沢栗材が用いられたのだとか。

他に、黒柿・縞柿・桑・桜・紅梅・松・桐・杉などいろいろあり、
北山丸太・皮付丸太等の丸太物・鉄刀木(たがやさん)・
花梨などの唐木・社寺の古材を仕立てることもあるそうです。

木以外に竹を使用することもあって、
角竹を使ったもの、木地に胡麻竹や煤竹を貼りつけたもの
などもあるようです。

■塗縁
炉縁に漆を塗った「塗縁」は、無地と蒔絵にわかれ、
塗縁は一般的に広間(四畳半以上)で使用し、
桧材真塗を正式とするそうですが、
あらゆる漆加工が使用されているみたいです。

塗りには「真塗」「溜塗」「掻合塗」「朱塗」「青漆」
「布摺」「春慶」「荒目」などがあるようです。
蒔絵も、好みによって各種の文様が施されるのだとか。


炉縁

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