「喰籠(食籠・食篭)」について

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喰籠


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喰籠(じきろう)は、元々、
食物をいれる蓋付きの身の深い容器のことで、
茶人に好まれたことにより、
茶席でおもに主菓子を盛り込む菓子器として用いられたとか。
素材も最初、漆器だったようですが、
陶磁器も用いられるようになったそうです。

江戸時代の類書、
喜多村節信著『嬉遊笑覧』には、
「食籠は、東山殿御飾記、
君台観左右帳記、仙伝抄に棚にかざれる図あり」
と書かれているようです。


喰籠

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「菓子器」について

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菓子器


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菓子器には、
主菓子器(菓子椀・縁高・銘々盆・喰籠・菓子鉢)と
干菓子器(高坏・盆・振出)があり、
簡略化して盛込鉢や盛皿を主菓子器とする場合もあるようです。

ここでは、ひとつだけ説明します。
(残りはホームページで説明しています。)

■高杯(たかつき)
椀形や皿形の器に脚がついたもの。

元は食物を盛る土器の下に木の輪の台を置いたもので、
台も土器にして作り付けにしたものを土高杯といい、
後には木製や塗物などになったとか。

またそれに倣った陶磁もあるそうです。


菓子器

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「高杯」について

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高杯


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高貴な方に使用します。

貴人点・貴人清次などで使われるようです。

歌舞伎舞踊(長唄)の「高杯」は、
1933年9月6世尾上菊五郎・7世坂東三津五郎ほかにより
東京劇場初演されたそうです。

作詞久松一声、作曲柏伊三郎で、
菊五郎が当時流行し始めたタップダンスに着想を得て、
下駄ばきの拍子で踊る奇抜な作品を作ったのだとか。

内容は、
 「狂言風の舞踊で、高杯を買うよう命じられた太郎冠者が、
 騙されて足駄を買わされ、
 酔って高下駄でタップ風に踊る。」
というもののようです。

しばらく絶えていたのを、
17世中村勘三郎が復活上演し好評を得ているみたいです。


菓子器

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「高杯」について

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高杯(真塗黒)


食べ物を盛る脚付きの台。
神饌を盛るさいに使うようです。

また仏前の左右に置き、
果物を入れて供える脚の高い器も高杯という。
木製で漆塗りのもの、
金箔を押したプラスチックのものなどがあるそうです。

茶道の貴人点では、高杯にお菓子を盛って、
亭主が客に出すそうです。


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菓子盆 象彦(九代目西村彦兵衛)

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菓子盆



貝の形に金の雲と赤い縁取りがあり、
素敵ですね。