「帛紗」について

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帛紗


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帛紗(ふくさ)とは、茶の湯で、
点前の際に茶器を拭いたり、
拝見の折に器物の下に敷いたりする方形の布のことだそうです。

帛紗は元々、貴重品などが収蔵された、
箱上に掛けられていた風呂敷だったそうです。

その風呂敷が贈答品を運ぶ時の、
汚れや日焼け防止として用いられるようになり、
1枚の布地から裏地付きの絹製で、
四方に亀房と呼ばれる房付きのものに変わり、
慶弔行事の金品を贈る時の儀礼や心遣いとして、
広蓋(黒塗りの盆)と併せて用いられるようになったのだとか。

もともと、千利休が最初のころ好んでいた帛紗は小さかったようです。

1590年の秀吉の小田原出陣随行時、
奥さん(宗恩)は「薬包みにでも使って」と、
帛紗を大きく縫って差し出したそうです。

利休は、
「この恰好が一段と手ごろで良い。
これからのち、帛紗の大きさは、
これと同じようにしなさい」
と言ったみたいです。

この帛紗の大きさは畳十七目×十九目だそうです。


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「紅帛紗(朱)」について

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紅帛紗(朱)


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帛紗は、厚さ(糸の種類)により、真・行などと別れています。
北村徳斎の場合は
 行:6匁(21g程)
 真:8匁(30g程)
 極上:9匁(35.5g程)
 特優:10匁(37.5g程)
色は、紫・朱・赤で共通です。

土田友湖の場合は
 10匁(37.5g程)
で色は紫・朱(赤はない)だそうです。
(茶道業界では最高峰の帛紗です。)

ちなみに、亀井昭斎の場合は、
 10匁(35g程)
で色は、紫・朱・赤です。


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