「茶花」について

Category: 茶花

利休七則には「花は野にあるやうに」とありますが、
武野紹鴎の時代には、炉の花として既に茶室にあったそうです。

直松斎春渓著『分類草人木』には寒菊、
山田宗偏著『茶道便蒙抄』には、
花の禁好・季節の花・菊などの、
記述があるみたいです。

禁花としては、
「香りが強い・悪い花」
「棘が多い花」
「名前が悪い・分からない花」
「強い赤色が炎・火災を連想させる花」
「季節感がない花」
「主張が強すぎる花」
「水揚げが良く、何日も日持ちする花」
が挙げられるようです。

立花実山著『南方録』に、
花入に生けない花の名前を詠んだ狂歌があるそうです。

「花入に 入ざる花はちんちやうげ
  みやましきみに けいとうの花」

「女郎花 ざくろ かうほね 金銭花 
  せんれい花をも 嫌なりけり」

また、古田織部の伝書にもあって
「夏は昼の会には是非に生花を生け」
とか
「花入大なるには花多生候」
とかあるようです。


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