三ッ組仕覆ってこんなの
三ッ組仕覆(みつぐみしふく)は、茶箱に仕組む、
茶碗・棗・茶杓をそれぞれ入れる仕覆のことだそうです。
仕覆は、大徳寺木瓜・祥寿緞子・遠州緞子・紹鴎緞子
遠州元禄・利休緞子などなどいろいろあるようです。
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茶碗の仕覆は、御物袋とは違うそうです。
御物袋は、無地の縮緬(ちりめん)で出来ているのですが、
仕覆は、金襴、緞子、間道、錦、風通、繻珍、
天鵞絨、印金、莫臥爾、更紗
などになるようです。
仕覆の裂地には、他に、
名物裂と言われるものもあるようです。
名物裂は、鎌倉時代から江戸時代にかけて、主に中国から日本に伝わった織物。
名物には「大名物、名物、中興名物」があって、
この中から茶人に選択され大事に扱われてきた裂が名物裂と言うそうです。
大名物は、 足利義政 (室町時代)が、中国の名器・名画を能阿弥に選定させ東山御物としましたもの、
名物は、 千利休 ・山上宗二(桃山時代)が選んだ「茶器名物集」のもの、
中興名物は、 小堀遠州 (江戸時代)が選出したものらしいです。
名物裂の記録としては、
1595年別所吉兵衛の『名器録』、
1694年江戸時代の百科事典『万宝全書』、
1797年松平不昧の『古今名物類聚』、
1804年の『和漢錦繍一覧』とかにあって、
『万宝全書』の頃には、名物裂の名称が確立したのではないかとのこと。
他にも到来時期をベースに、
「極古渡り」(鎌倉後期~室町初期)、
「古渡り」(室町中期)、
「中渡り」(室町中期~末期)、
「後渡り」(室町末期~桃山時代)、
「近渡り」(江戸初期)、
「新渡り」(江戸中期)、
「今渡り」(江戸中期以降)
と分類する場合もあるみたいです。
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茶杓袋(ちゃしゃくぶくろ)は、
茶箱の点前(雪・月・花や色紙点前など)で、
茶杓をしまう際に使用する仕覆で、名物裂などがあるようです。
袋から茶杓を取りだした際は、
茶杓袋を結んで、茶箱内にある棗の仕覆の上に置くようです。
結び方は、上を左手で手前に折り、
右手で下からかぶせて一結びするみたいです。