「福鈴」について

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福鈴


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正月飾りとして床の間に飾る福鈴(ふくすず)。

神社の拝殿には、鈴緒とよばれる縄の上のほうに、
大型の鈴(本坪鈴など)が取り付けられていて、
鈴緒の下のほうを手で振り動かして鈴を鳴らすのですが、
神社で鈴を鳴らして拝むのは、
戦後に広く行われるようになったものなんだそうです。

浦安の舞で用いる鈴は、「鉾鈴」を正式とし、
「神楽鈴」を代用してもよいこととなっているそうで、
どちらの鈴にも柄の端には、
五尺から六尺の五色の鈴緒(五色布)が付けられるようです。

このうち「神楽鈴」は、小さい鈴を12個または15個つないで柄をつけたもので、
歌舞伎舞踊の三番叟(さんばそう)などにも用いるみたいです。


福鈴

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福鈴(木箱)/福鈴台(本漆)  豊泉(木箱)

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福鈴(木箱)・福鈴台(本漆)



この福鈴は、特に台の塗りが良いのが注目点でしょうか。

この福鈴を拝見しておりますと、
神社で行われる浦安の舞を思い起こします。
素敵な舞いと同時に、この鈴を使用されています。

紫式部著『源氏物語』で、光源氏と頭中将が舞った様子(青海波など)や、
その時のバックに流れる音、
盤渉調(ばんしきちょう)などが思い浮かんで、
雅の世界へといざなわれます。