「短冊」について

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短冊


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短冊(たんざく)は、短籍・短尺・短策・単尺などとも書き、
「たんじゃく」とも読むそうです。

また短冊は、鎌倉末期、
藤原定家の曾孫の二条為世と頓阿が初めて作ったようです。

当時の寸法は、懐紙を竪に八等分にし、
巾一寸八分・長さ一尺のものだったみたいです。

今では、巾二寸・長さ一尺二寸と、一回り大きくなっているそうです。

現存する最古の短冊は「宝積経要品紙背短冊」だとか。

短冊の料紙は、鎌倉末期は杉原紙で、
白無地のの簡素なものだったようです。

室町時代以後、和歌の会で短冊を用いることが定着して、
素紙に雲形を漉き込んだ、
打曇紙(うちぐもり)がほとんどだったみたいです。

室町時代の末には、金泥・銀泥で、
下絵を描いたものが用いられたとか。

桃山時代には、華麗な装飾や下絵を描いたものが、
用いられたそうです。


短冊

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「短冊(閑座聴松風)」について

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短冊(閑座聴松風)


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「かんざしてしょうふうをきく」と読みます。

禅語で、

「一切の雑念を捨て、
静かに座ってただ松風の音を聴く。
心が急いでいれば気付かぬことが多い。
静かに座って耳を済ませば、
澄み渡った音が聞こえてくる。」

といった意味だそうです。

短冊(白雲スイランをメグル)  裏千家淡々斎宗匠

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短冊(すいらんをめぐる)



「白雲繞翠密」の翠密(すいらん)は小さな山岳の事で、
白雲が翠密を繞る(めぐる)様を表しているようです。

淡々斎宗匠のお筆は、
繊細でやさしいお人柄がにじみでていますね。

「繞」の字は特に生き生きとして
全体の字を引き立てています。

季節を問わず、使える短冊です。