「[露地道具]露地箒」について

Category: 露地道具

露地箒(ろじぼうき)露地にかけておく箒のことで、
実際に使うことはなく飾りとなっているそうで、
棕櫚箒(しゅろぼうき)と、
蕨箒(わらびぼうき)の二種類があるようです。

棕櫚箒は、青竹の柄に、
棕櫚の葉を重ねて巻いて、藤蔓で結んだ箒で、
外露地の腰掛待合の下座側の柱に掛け、飾り箒とするようです。

寸法は流儀により異なり、
表千家と武者小路千家は棕櫚の葉先を切り揃えますが、
裏千家は自然のままとするのだとか。

茶事のつど作り、青々としたものを用意するみたいです。

蕨箒は、白竹の柄に、蕨縄をほぐしたものを巻き、
青苧(あおそ)で結んだ箒だそうです。

蕨の根茎から粉をとった後の繊維で綯った蕨縄をほぐして、
油抜きした白竹の柄に、
三寸ほどの笄竹を差し通して栓にして、
八束の蕨縄がずれないように青苧で結ぶみたいです。


露地箒

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