7月 27, 2015
自在掛(じざいかけ)は、掛軸を床の間に掛ける際、
掛ける高さを調節するために使用するそうです。
自在掛は、竹の他、金属もあるみたいです。
垂撥のように、琵琶の撥(ばち)に似た形の板の
真ん中に溝を切り通して、掛け釘が上下に移動し、
高さを調節できる「自在竹」や、天井からつるすタイプのもの、
金属板に掛け釘用の穴を開けた自在などがあるようです。
金属板の方は、「五穴二本継」「七穴二本継」「十二穴二本継」など、
大きな穴の開いたものの他、
「角線自在」のように、細い釘穴分のみ、
数か所に開けた自在もあるみたいです。
「自在掛」について はコメントを受け付けていません :
Add Comment
7月 25, 2015
軸掛(じくかけ)は、掛軸のてっぺんを巻いて挟みこみ、
長さを調整するために用いる道具だそうです。
自在掛は、掛ける高さを調節するのに使用するため、
掛軸の長さを変更することができないのですが、
軸掛は、長さを調整することができるため、
床の間の高さが低い場合にも、
長い掛軸を掛けることができるようです。
自在掛(自在)の材質は、竹の他、金属もあるみたいですが、
軸掛は、基本的に竹しかないのだとか。
「軸掛」について はコメントを受け付けていません :
Add Comment
7月 24, 2015
作品名:色紙掛
(裏千家好)
(雲鵬裂・銀杏)
色紙掛けは、色紙を掛けるための掛軸みたいです。
表装するもの(台紙貼り表具)と違い、
ただ紐などにひっかける簡便なものだそうです。
通常の掛軸のように縦長のものもあれば、
正方形の台紙の上部に紐を通しただけのものもあるようです。
また、色紙額といった額縁もあるみたいです。
色紙掛けや色紙額は、色紙のサイズにより様々な種類があり、
縦型以外に、横型もあるのだとか。
「色紙掛け(色紙掛)」について はコメントを受け付けていません :
Add Comment
3月 08, 2015
掛物竿(かけものさお)は、
掛け軸の掛け外しに使う、
先に角・金属製の叉(また)のついた、
細い竹ざおのことだそうです。
「片又矢筈」といった、
普通の物より掛けやすいものもあるみたいです。
■掛物竿の使い方
掛物竿を紐に掛け、掛軸の真中を左手で持ち、
釘に掛けるようです。
掛けた後、掛物竿を置き、
軸棒の右端を右手で持ち、
次に左端を左手で持ち、
そのまま両手で静かにたれ下ろすそうです。
しまい方は、掛物竿を壁に立て掛けてから、
両手で軸先を持って中央まで巻上げるみたいです。
次に左手は軸の真中を持ち、右手で掛物竿を持ち、
釘からはずした軸を畳の上に置くそうです。
「掛物竿」に関するページは、こちらから。
「掛物竿・画叉(がさ)・矢筈(やはず)」について はコメントを受け付けていません :
Add Comment
1月 21, 2014
松井観玉斎著『和漢装コウ志』に「草の表具」を指して、
「茶の湯の掛物はこれに極まる。墨跡は猶もちうべき也」
とあるようで、掛軸は茶道ではとても重要な道具とのこと。
日本では、飛鳥時代に掛軸が仏画として入り、
鎌倉時代後期に禅宗の影響による水墨画の流行から、
掛軸も流行していったそうです。
千利休が掛軸の重要性を言葉にするようになると、
茶を愛する人達により掛軸が爆発的に流行するようになるようです。
来客者・季節・昼夜の時間を考慮して掛軸を取り替える習慣が生まれ、
その場面の格式などを掛軸で表現することが、
重要視される考え方が生まれるそうです。
江戸時代に明朝式表具が日本へ入り、
文人画には文人表装などで掛軸が華やいでいったのだとか。
それと同時に、表具の技術技巧が著しく発展を遂げるようです。
18世紀には、江戸を中心とする狩野派とは別軸で京都画壇が栄え、
掛軸もそれにつれ、 芸術価値を高めていき、
肉筆浮世絵などで花開いたみたいです。
明治・大正期は日本画の隆盛により、
掛軸もさらに大きく飛躍していったそうです。
昭和に入ると、戦争により、大きく絵画を愛でる時代背景ではなくなり、
掛軸の需要も激減するようです。
戦後、日本画の掛軸離れが著しくなっていったことと、
生活の洋風化により「床の間」離れが目立ち、
掛軸の愛好者数は今も大変に少ない状況が続いているとか。
茶道具「掛軸」に関するページは、こちらから。