溜塗の大棗で、全体的に山が描かれています。 見た目は地味なのですが、蓋裏に山・松・桜・川などの風景があります。
桜花の吉野山に桜が多いのは、 桜が蔵王権現の神木であるとされたことによるそうです。
歌舞伎「義経千本桜」の道行初音旅(吉野山)を思い出します。
棗の立上がりに桜の花びらが描かれているのがおしゃれです。 合口ばたの金箔も良いですね。
みどころは、蓋裏でしょうか。 拝見の時、客(正客など)に感動を与えることでしょう。
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