9月 19, 2015
「茶歌舞伎」について
Category: 茶道具全般
茶道の「茶歌舞伎」に必要な道具は、
茶かぶき棗、棗盆、緋大袱紗、看板板、折居、名乘札、小奉書(一帖)、硯箱などだそうです。
小西酒造に伝わる茶道資料『七事 凌雲帳 風の巻』に、
「茶かぶきは試茶(しちや)の式にて、濃茶に限り薄茶には用ひず。
茶かぶきは爐に適當にて、風爐では行ひ得ざるに非ざるも、不適當なり。」
とあるようです。
棗:宗哲製で真塗同大(どうだい)のものを五個使いますが、昔は十個を用いたみたいです。
棗盆:如心斎好は、宗哲製で長方形の真塗盆だそうです。
看板板:黒塗りの縦×横×厚さ=二尺五寸×四寸五分×四分の板で、上縁より七分下げて釘穴があるようです。
名乘札:縦×横=約三寸五分×約一寸八分の美濃紙を三等分したものだそうです。
折居:大の分一二三の三つを用いるそうです。折居一を上に順に三つを重ね、上に名乘札を載せるのだとか。
小奉書:「執筆」が記録するもので、表を上にして「ふわり」と二つに折りにし、
折り目を左にしてその上へ硯箱を載せて持出し、執筆の座の前へ置くのだそうです。