1月 09, 2014
雲海を見渡すと、そこには自然の雄大な景色が見えます。
横から差し込む日の光に、どこまでも広がる白い雲が映え、
幻想的な時間を過ごすことができます。
白雲といえば、そういった光景が思い浮かびます。
『禅林句集』 に白雲自去来(はくうん おのずから きょらいす)
という言葉があります。
雲が次から次へと湧き起こり去来しても、
山は元の姿のままそこにあるように、
人間には本来、仏性があり、
これに気づくなら煩悩や妄想の雲に惑わされることはないという意味です。
茶道の所作に「自然体を意識する」ことが多々ありますが、
白雲自去来のように、無我の境地に到達できると素晴らしいことだと思います。