7月 20, 2014
「乳緒(乳縄)」について
Category: 茶道具全般
乳緒(ちお)は、壷飾の際に、
茶壷の乳(耳)に通す緒のことで、
左右の二つの乳に通して結び垂れるものだそうです。
茶壺の装束に使われる紐は二種類あって、
長緒と乳緒からなるようです。
乳緒は、真・行・草とあるうちの行と草にあたる、
「行:総角(あげまき)結び」
「草:淡路結び」
に使われるそうです。
総角結びは、輪を左右に出し、
中を石畳に結び、房を垂らした形だそうです。
文箱(ふばこ)や御簾(みす)などの飾りに使うようです。
淡路結びは、明治以降に考案された結び方で、
水引の色を使い分ける事で、慶弔ともに用いるそうです。
中部地方以北では結び切りの変形として扱われ、
「何度もあってはならないこと」
に対してのみ用いるようです。
逆に、関西以西や北陸の一部では、
結婚以外の祝事にも、
赤白のあわび結びが普通に使われるのだとか。
淡路結びの水引には
「赤白」「金銀」「黒白」などがあるそうで、
それぞれ、
赤白:祝い事全般に用いられる。
金銀:結婚祝い・結納などに用いられる。
黒白:香典やお供えなど、主に仏事に用いられる。
となるみたいです。