7月 30, 2014
「茶筅」について
Category: 茶道具全般
茶筅(ちゃせん)は、抹茶を点てるのに使用する茶道具のひとつで、
湯を加えた抹茶を茶碗の中で、
かき回して均一に分散させるための道具だそうです。
茶筅の字は、
もともと鍋などの焦げ付きを落とす道具、
筅(ささら)から来ているそうで、
芸術まで高められた高山の茶筅では、
「筌」の字を使うことが通例だとか。
高山宗砌が 村田珠光の依頼で開発したのが、
茶筅の始まりだそうで、
近松茂矩著『茶湯古事談』には、
「茶筌は 武野紹鴎 ~ 利休の頃まで蓬莱の甚四郎、
利休の頃には高山甚左が作ってそれぞれ天下一と言われた」
とか
「高山甚左の子孫の甚之丞や、
玉林も茶筌作りで名を馳せた」
といったようなことが載っているみたいです。