9月 15, 2014
「火入」について
Category: 火入
火入は、煙草盆の中に組み込み、
煙草につける火種を入れておく器のことだそうです。
最初の頃、火入は、香炉の小振りな物や、
向付を見立てで使用したそうで、
南京赤絵や染付など、
やや大振りのものが使われていたようです。
今日では、志野・綾部・唐津などの、
筒向付が使われることも多いとか。
銅器や鉄器はふつう用いず、
陶磁器が主に用いられるそうですが、
染付・呉須などの「磁器」には真塗や溜塗など、
志野・織部・唐津などの「施釉陶」には一閑張など、
備前・信楽など「自然釉陶」には、
木地・焼杉などを合わせるようです。
火入の形状は、丸、四角、六角、八角、口四方、沓形、
松皮菱、輪花、分銅、州浜、誰袖、鮟鱇などがあるみたいです。
有名な陶工、乾山・えい川・
仁阿弥・保全などの火入には名品が多いとか。