「[露地道具]手水鉢」について

Category: 露地道具

手水鉢(ちょうずばち)は、茶道では、
最初、土間・屋根の下・縁のそばなどに設けられていたそうで、
立ったまま(又は、やや腰をかがめる程度で)使ったみたいです。

手水鉢は、本来、神前、仏前で口をすすぎ、
身を清めるための水を確保 するための器を指したようです。

その後茶の湯にも取り入れられ、
露地の中に置かれるようになったとか。

役石とこの手水鉢をつけた構成が「つくばい」で、
江戸時代初期~中期頃に形が完成したそうです。

立花実山著『南方録』に利休の話があるようです。

「雪の日の茶会は、
できるだけ足跡が多くならないように心得るべきです。
飛石の上の雪は、水でそっと消すのがよろしい。
しかし手水鉢には水を入れないわけにいかないから、
手水鉢の上の雪は、
見た目にも美しいように水をかけて消すのがよろしい。
ただし、手水鉢の石やまたそのあたりの木々などに、
風情よく降り積もっている雪はそのままにしておいて、
手水鉢は腰掛に片口でだしてもよろしい。」


手水鉢

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