1月 15, 2015
「[懐石家具]四つ碗」について
Category: 懐石道具
しばらくの間、懐石道具について説明していこうかと思います。
懐石道具は、以下の種類があるようです。
○懐石家具:折敷、両椀、煮物椀、吸物椀(箸洗)、
八寸、飯器、杓子、湯桶、湯の子掬い、通盆、脇引など
○懐石器物:向付、焼物鉢、漬物鉢、預鉢など
○酒器:銚子、引盃、盃台、徳利、石盃など
○箸:食箸(利休箸)、菜箸(青竹箸、白竹箸、
杉箸、煤竹箸、黒文字、杉楊枝など
また、配膳棚などもあるそうです。
■四つ椀(よつわん)
四つ椀は、懐石道具のうち、
懐石家具に分類されるようです。
四つ椀は、「飯椀」「汁椀」「平椀」「壺椀」の
四つ揃えの塗椀を指すみたいです。
■両椀(飯椀/汁椀)
四つ椀うち「飯椀」「汁椀」のことを、両椀というようで
ご飯物や汁物などの椀のことだそうです。
一般的には、利休形小丸椀が用いられるとか。
利休形小丸椀は、黒漆塗が多く、
入子になっていて、飯椀が汁椀より少し大きく、
身の方を重ね、蓋をその中へ重ねると、
四つ重ねに収まる「四重椀」になっているようです。
■平椀(平皿/平盤)
四つ椀うち「平椀」は、
煮物などの椀のことだそうで、
胴に帯状の「かつら」と称される、
加飾挽きが施されているみたいです。
浅めの大振りな塗椀だとか。
■壺椀(壺皿/壺盤)
四つ椀うち「壺椀」は、
和え物などの椀のことだそうで、
平椀同様「かつら」が施されているようです。
深めの小振りな塗椀だとか。