2月 18, 2015
「[懐石道具他]箸(白竹箸)」について
Category: 懐石道具
白竹箸(しろたけばし)は、菜箸の一種で、
青竹箸(あおたけばし)と共に、
一般的に菜箸として用いられる取り箸みたいです。
白竹とは、青竹に油抜きという処理をしたうえで天日干しし、
白というよりも象牙色になった竹のことだそうです。
長期的に使用する上では、
平均的に青竹よりも白竹のほうが耐久性が優れているとか。
■白竹の作り方
①油抜きをする前に、竹は1~2ヶ月ほど陰干しして、
水分を抜いておくそうです。
門松の竹(マダケ)などが手元に残っていれば、
それを用いてもできるみたいです。
②熱によって油を抜いていくそうです。
方法は乾式と湿式の二通りあるとか。
乾式は、一本ずつ火で焙る方法で、
湿式は、熱湯を用いる方法みたいです。
③竹を傷が付かないようによく洗い、
自然に乾くのを待つそうです。
油を拭き取るのに布が必要なので、
ここで用意するみたいです。
④乾式の場合、炭火かガスで焙るのですが、
空気が抜ける穴を、節ごとに一カ所以上、
必ず空けておく必要があるようです。
そのまま熱すると空気が膨張して、
竹が破裂する恐れがあるとか。
⑤竹を動かしながら、ゆっくり焙り、
濃い緑だったところに、油が浮いてきて、
徐々に薄い色になったら、布で油を拭き取るそうです。
少しずつ焙る場所を移動して、
気長にやるのがコツみたいです。
また、一度油抜きした場所には、
色が変色したり焦げる原因となるので、
余計な熱は加えない方が良いそうです。
⑥出来あがったら、天気の良い日に日光に当て、
色が白くなるまで繰り返して完成だそうです。