「扇」の歴史

Category: 茶道具全般, 茶道史

「扇」という漢字は本来軽い扉のことを意味し、
そこから転じて「うちわ」のことを言うようになったみたいです。
「うちわ」は紀元前の中国で用いたり、古代エジプトの壁画にも、
王の脇に巨大な羽根うちわを掲げた従者が侍っている図があるそうです。
日本では利田遺跡(佐賀県)で、うちわの柄が出土した例があるとのこと。

「扇」としては、
奈良時代から平安時代の初期にかけて世に現れた「檜扇」、
平安時代の中頃までに、5本または6本の細い骨に紙を貼った「蝙蝠扇」、
室町時代には両面に紙を貼った扇の上端が広がる「中啓(末広)」
それ以降に開発された、両面貼りでも末が広がらない扇「沈折(しずめおり)」
などがあるようです。


扇子

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