「屏風」の歴史

Category: 茶道具全般, 茶道史

屏風は、「風を屏(ふせ)ぐ」という言葉に由来するそうで、
中国の漢時代には、すでに風よけの道具として存在していたようです。
魏・晋・南北朝時代には、王族の贅沢な装飾品へと変化していったみたいです。

日本における最も古い屏風は、686年に朝鮮半島の新羅より献上されたもので、
現存のものでは、八世紀に作られたもの「鳥毛立女屏風」が、
正倉院に保管されているそうです。

中世では輸出品として珍重され、外国への贈答品としても使われたようで、
遣明船の場合だと、必ず金屏風三双を送る習わしだったみたいです。

近世では安土桃山時代から江戸時代にかけ、
贅を尽くした金地のきらびやかな屏風がたくさん作られたそうです。


花寄せ屏風

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