掛軸一行書(竹有上下節) 芳賀幸四郎

Category: 掛軸


掛軸一行書(竹有上下節)



これは、禅語の
「松無古今色 竹有上下節」
から来ているようです。

竹有上下節(竹に上下の節あり)とは、
 節操の無い平等は自然に調和しない。
 家庭には親子があり、男女があり、社会には長幼の序があって調和する。
 一人一人平等であるが、平等一辺倒でも世の中の成立はありえない
という意味みたいです。

作者の芳賀幸四郎氏は、淡交社から出版されている
『禅語の茶掛一行物』(1973年発刊)
『禅語の茶掛一行物』続・続々(1977年発刊)
が有名です。

実は、私はこの方のサイン本を持っています。
サインの字も筆で書いていただきました。
お優しい人柄で、教養が深く紳士的で、威厳のある感じが印象的です。
お話のされかたも品が良く、時を忘れてお話を伺っていたいと思うほどでした。

御子息(徹氏)も、その血を受け継がれているようで、
教養が深いことはもちろん、お優しいお人柄が、
芳賀幸四郎氏と甲乙つけがたいです。
また、芳賀徹氏(東京大学名誉教授)は、
裏千家の第十一回茶道文化賞・茶道文化貢献賞で、
選考委員をされたそうです。

お二人とも茶道に熱心で、
特に御子息は、東京から茶道家元のいらっしゃる京都へ
茶道を含め芸術探求ために通われたと聞き及んでいます。

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