1月 07, 2014
3000年もの昔から、声ガレや胃腸薬としての薬効が知られていたようです。
中国には仏教と共にインドから伝来したようで、
唐代の書物『新修本草』に「訶黎勒」と記載されているそうです。
日本では、始め、訶梨勒の乾果そのものや、
銅・象牙で形を模したものを邪気払いとして柱にかけていたようです。
当時のものが、正倉院御物に鑑真和上が当時もたらしたといわれる
「かりろくの実」として、一つ残されているそうです。
室町時代には、美しい緞子や綾絹の袋に、
五色の糸(青[せい]黄赤[おうせき]白黒[びゃっこく])で結ばれた、
十二個のかりろくの実を納めるようになるみたいです。
後に錦の袋に入れて色緒で飾ったものを茶席の床柱に飾るようになったのだとか。
茶道具「訶梨勒」に関するページは、こちらから。