1月 12, 2014
「ラスター焼」の歴史
Category: 焼物
ラスター焼の誕生は、9世紀頃のメソポタミアだそうで、
10世紀のペルシャで盛んに作られたのだとか。
次いでエジプトに伝えられてファーティマ朝下で発達し、
王朝滅亡後はイランに伝播したようです。
最初期のラスター彩は多色で、
人や動物の形を全く取らないものであったみたいです。
10世紀頃から、ようやく単色で具象的なものへと変化していったそうです。
13世紀のモンゴル帝国(大蒙古国)の侵入を境に、
しだいに衰退していくみたいです。
17世紀、衰退の一途をたどった「ラスター焼」は、
完全に消滅し「幻の陶器」と言われているようです。
19世紀、金属絵具による酸化焼成によるラスター彩が、
作られるようになったみたいです。
ただ、ペルシャラスターとは、全く異なる光沢だったのだとか。
20世紀、六代 加藤卓男により、世界初のラスター彩の復元に成功するようです。