「野がかりの茶杓」とは

Category: 茶杓, 茶道史

茶杓は、 珠光 ~ 紹鴎 の時代までは
「節なしの長い竹」を用いていたそうです。

利休の頃より、長さを短くし中間に節が置かれるものが
好まれるようになったみたいです。

そして、節を元に寄せるようにして作れた茶杓。ちょっと物語風に書くと、

 「ある日、 利休さんが茶籠を持って外に出かけ、
 お茶を一服しようとしたとき、
 茶杓を忘れたことに 気づいたそうです。

 あたりを見回し、いろいろ探し、
 いったいどれだけ経ったのでしょう。
 ようやく茶杓に使えそうな竹を見つけ出しました。

 利休さん、元の方に節があるこの短い竹で、
 一本の茶杓を削り出します。」

この茶杓を「野がかりの茶杓」と言うそうです。

お話はここで終わりますが、
その後、お茶を飲んだんでしょうね、きっと。

茶杓

茶道具「茶杓」に関するページは、こちらから。

Leave a Reply