1月 14, 2014
「初期の茶の湯」の歴史
Category: 茶道史
唐代の茶書『茶経』には、
紀元前3400年頃「神農(しんのう)」が始めた薬草が
「茶」とあるそうです。
また、『茶経』によれば、
当初、「茶」の呼び名は五つあったそうで、
特に「茶」と「茗」に関して、
「早く取るを茶となし、
晩く取るを茗と為。」
とあるのだとか。
■神農
世界最古の本草書『神農本草経』に登場するのですが、
七十世代に渡って国を治めたり、
体が透明だったり、
毒を食べても生きていたりと変わった人だったようです。
日本では、湯島聖堂内の神農廟に祀られ、
毎年11月23日に「神農祭」が行われているみたいです。
■初期のお茶
唐代から宋代に「固形茶を粉末にして煎じて飲む団茶」
として確立されたとのこと。
■『神農本草経』
365種の薬物を上品・中品・下品の三品に分類して記述しているそうです。
■団茶から抹茶へ
蔡襄『茶録』とか徽宗『大観茶論』とか、
宋時代の文献に「団茶→抹茶」の経緯があるそうです。
■『茶録』
宋、蔡襄(1012~1067)の『茶録』は、
1051年に頃にできた書物のようです。
上下の2巻で、上は「茶論」で下は「器論」なのだとか。
■蔡襄
『茶録』の著者、蔡襄は、
龍団茶を改良して小龍団茶に仕上げた人で、
書家でもあるのだとか。
■『大観茶論』
宋の皇帝徽宗趙佶著の1107年にできた書物で、
製茶技術とお茶の品質が書かれているのだとか。
采摘、蒸壓、製造、鑑別、白茶、筅、水、点、色、味、香など
20項目にわたっているようです。