丁寧な仕事の蒔絵です。
山・水・松というと、 古今集・東歌の 「君をおきてあだし心を我がもたば末の松山波も越えなむ」 から取られた百人一首 「契りきなかたみに袖をしぼりつつ 末の松山波こさじとは(清原元輔)」 が連想されます。
また、源氏物語「第十三帖明石」にも 「うらなくも思ひけるかな契りしを松より波は越えじものぞと」 などとあり、 これらを思うと悲しい恋心も伝わってきます。
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