扇面(せんめん)の中に、四季草花(しきそうか)を描いた茶碗からは、 源氏物語の六条院を連想させられます。
春の町は源氏と紫の上、明石の姫君が、 夏の町は花散里と夕霧が、 秋の町は秋好中宮が、 冬の町は明石の御方が、 それぞれ住んでいたそうです。
一碗の茶碗の中に、花と共にそれら女性の人生があり、 それは、雅びな平安宮中にあって、力強く生きた 少女達の思いが、伝わってくるようです。
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