1月 16, 2014
「阿漕焼」について
Category: 焼物
名前は、阿漕浦に近いことから。
阿漕焼は、三重県の焼物で、
1853年、それまで廃絶していた安東焼を倉田旧八が、
津藩の命により、津市船頭町に再興築窯したそうです。
1887年に船頭町阿漕が廃窯。
以降、土手阿漕、会社阿漕、小島阿漕、上島阿漕、重富阿漕などが
再興を試みるも、成功せずに終わったみたいです。
1931年に、津市の市長、堀川美哉が、
萬古焼の職人であった福森円二を招き、
窯を補修、阿漕焼を再興させたようです。
器は、萬古焼の流れを汲みながら、
九谷焼の様な絵付けを施すのが特徴みたいです。
銘印は、楷書の「阿漕」の楕円印、「月堂」の丸印、
「円二」の三日月印を囲んだもの用いたとか。
「福森比路志」に関するページは、こちらから。