2月 06, 2014
「富士釜」について
Category: 釜
太宰治著『富嶽百景』に
「富士には月見草がよく似合う」
とありますが、
富士山が「世界文化遺産」として登録されて
とてもうれしく思っています。
口が小さく、肩から胴にかけて、
裾が広がり富士山の姿に似た形の釜で、
筑前芦屋や博多芦屋で、
天正から慶長期にかけて盛んに作られたそうです。
天命では、室町末期の作に鬼面鐶付のものが、
京作では、道仁の「桜地紋」、五郎左衛門の「牡丹紋」などが、
好みものでは、裏千家四世仙叟好みの「四方富士釜」、
表千家七世如心斎好みの「擂座富士釜」、
裏千家十三世円能斎好みの「南鐐富士釜」、
裏千家十四世淡々斎好みの「三友地紋」、
などがあるそうです。