6月 11, 2014
「三宝(三方)」について
Category: 茶道具全般
三方(さんぼう/さんぽう)というと、
神道の神事において使われる、
神饌を載せるための台で、
古代には、
高貴な人物に物を献上する際にも使用されたそうです。
三宝(仏・法・僧)にかけて、
三宝(さんぽう)と書かれることもあるようです。
通常は、檜などの素木(しらき)による木製で、
折敷(おしき)と呼ばれる盆の下に、
直方体状の台(胴)がついた形をしているようです。
台の三方向に穴があいていることから、
「三方」と呼ばれるのだとか。
元々は折敷と台は分離していて、
使用するときに台の上に折敷を載せたそうで、
台に載せずに折敷だけで使用することもあったみたいです。
通常は、四角い三方で、
白木三方:台の部分が長いもの
白木遠山三方:台の部分が短いもの
朱塗三方:朱塗になっているもの
雲脚:台が雲脚になっているもの
などがあるようです。