「座布団」について

Category: 茶道具全般

座布団(ざぶとん)は、
鎌倉時代、茵(しとね)と呼ばれる小さな正方形の薄畳の周辺を、
飾り布で覆った物が起源のようです。

今日でも百人一首の絵札に描かれた図の上で、
これを見る事ができるのだとか。

後に、円座のような持ち運びに簡便な道具に代わり、
江戸時代中期に布の袋に綿を入れる現在の形となって、
庶民にも広く普及したそうです。

古くは権力者や高僧などの権力の象徴として用いられた経緯もあるとか。

このため丁寧語として「御座布団」と呼ぶ事も在り、
宗教的行事などにおいて僧侶等が座る際に用いるための、
特別に弾力性に富んでいたり装飾が施された物を指すみたいです。

「小風呂敷」について

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小風呂敷は、50cm以下の風呂敷(特に45cm角のもの)を指すとか。

このサイズの多くは縮緬素材だそうで、
正絹のものはふくさ代わりに、
のし袋などを包むのにも使われるようです。

バンダナや膝掛けとしても使えるそうです。

数百円~数千円のものがあるようで、
模様も様々みたいです。
数千円のものは、だいたい正絹のようです。

なお、贈り物として何かを風呂敷に包んだ場合、
包んだまま、相手に渡すということは、あまりしないそうです。

風呂敷や袱紗も渡したいのなら、
相手に渡すとき、結びをほどいて、一度、風呂敷をたたんで
「これもどうぞお使いください。」と
一言添えるのがいいようです。

「五徳」について

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古来、日本では、囲炉裏において鍋や釜で煮炊きをするとき、
自在鈎と五徳のいずれかを用いたそうです。

初期の五徳は三本足で、環を上にして用いたみたいです。
これは古くは竈子(くどこ)と呼ばれたもので、
古代の鼎(かなえ)に由来するもののようです。

鼎というのは、なべ型の胴体に中空の足が3つ付き、
肉・魚・穀物を煮炊きする土器として使われたみたいです。

現代でもよく知られる形状の五徳は、
桃山時代、千利休の指導下、
茶釜などの開発に当たった釜師たちによって生み出されたそうです。

茶道の始まりと共に室内で用いる小型の炉「風炉(茶炉)」が現れ、
竈子(くどこ)を従来とは逆向きに設置し、
爪を上にして使うようになったみたいです。

この過程で「くどこ」の読みも逆さまにされ
「ごとく」と呼ばれるようになったとのこと。
「五徳」は当て字だそうです。

材質は基本的に主に鉄で、稀に真鍮や銅で作られているようです。
ただ、太平洋戦争中など金属の不足が深刻であった時代には、
陶器製も多く作られたのだとか。

囲炉裏では鍋や鉄瓶を火にかける際、
五徳か自在鈎のいずれかが必須みたいです。

開発されて間もないころは、様々な形のものがあったようで、
釜師・辻与次郎の手によって、
「まむし頭」「長爪」「牛爪」「方爪」
などといった爪を持つ五徳が作られたのだとか。

五徳が開発されるまでは、切掛や透木を用いていたそうです。

「小袖懐紙」について

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小袖懐紙(こそでかいし)は、
良品パイプで製造され、
内側はラミネート加工されたもので、
片方は、袋の型状に成っているものだそうです。

和菓子・水菓子・洋菓子等の持ち帰りに、
大変便利なのだとか。

寸法は、14.5cm×17.5cmだそうです。

「御所籠」について

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御所籠(ごしょかご)は、
当初、裏千家十三代家元円能斎が、
皇室より頂いた化粧籠のことだったそうです。

円能斎は、御所内で用いる、
この御用籠を愛好していたみたいです。

円能斎没後の昭和6年、
裏千家十四代家元淡々斎が、
この籠を「御所籠」と称して、
新たに作ったのだそうです。

現在、使用されている「御所籠」は、
その当時作られた数個のものと、
幾分形状が異なっているのだとか。