香次棗(溜塗)  北村葵春

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香次棗(溜塗)



溜塗の香次棗です。
北村葵春氏の作で仕上がりが良いですね。

独楽紋香次棗のうち、
溜塗(ためぬり)は淡々斎好、
黒塗は利休好みたいです。

海松貝蒔絵中棗 田口光村

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海松貝蒔絵中棗



海松(みる)は、水松とも書きます。
古歌に
「海松刈る海女(あま)」
と詠まれています。

海辺の情趣を描いた吉祥文様になっています。

海松貝蒔絵棗の他、炉縁や建水・水次などに
海松の絵柄が見受けられます。

清楚な中に華やぎのある文様です。

芽張柳蒔絵中棗 正春

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芽張柳蒔絵中棗



正月の床飾りには、
結び柳が用いられます。

古くは『日本書記』の歌謡にも歌われ、
松と同様に神に依る木と考えられてきました。

その美しさは、
「花紅柳緑(花はくれない、柳はみどり)」
という言葉にも、よく表れています。

早春の柳の新芽のことは、
芽柳・芽張柳・芽吹柳と呼ばれてます。

また、しだれ柳は、
しなやかな糸に、新芽を吹き出し、
青柳の青々とした緑色は、
春の景色の代表と言えるでしょう。

溜塗大棗 中村恭蔵

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溜塗大棗




溜塗大棗



溜塗の大棗で、全体的に山が描かれています。
見た目は地味なのですが、蓋裏に山・松・桜・川などの風景があります。

桜花の吉野山に桜が多いのは、
桜が蔵王権現の神木であるとされたことによるそうです。

歌舞伎「義経千本桜」の道行初音旅(吉野山)を思い出します。

棗の立上がりに桜の花びらが描かれているのがおしゃれです。
合口ばたの金箔も良いですね。

みどころは、蓋裏でしょうか。
拝見の時、客(正客など)に感動を与えることでしょう。

春野青漆大棗 祐斎

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春野青漆大棗



青漆の大棗で、春の野草がいろいろ描かれていて、
何があるのか楽しみです。

大棗なので、棚などに飾って使われると良いのでしょうね。