茶杓  松長剛山 銘:山路

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銘入茶杓:山路



剛山作で、銘「山路」です。
「山路」の言葉から、
俳句・詩・和歌など多々思い浮かびます。

松尾芭蕉著『甲子吟行(野ざらし紀行)』に
「山路来て何やらゆかし菫草」
とあります。

熊野古道(世界遺産)などもあり、
昔の人の旅もしのばれます。
茶杓の色合いもいいです。

茶杓

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茶杓



白竹筒入には、いろいろな銘をつけられますから、
便利ですし、何とつけるのか楽しみですね。

茶杓 銘:白雲 藤田寛道

Category: 茶杓


銘入茶杓:白雲



雲海を見渡すと、そこには自然の雄大な景色が見えます。
横から差し込む日の光に、どこまでも広がる白い雲が映え、
幻想的な時間を過ごすことができます。
白雲といえば、そういった光景が思い浮かびます。

『禅林句集』 に白雲自去来(はくうん おのずから きょらいす)
という言葉があります。
雲が次から次へと湧き起こり去来しても、
山は元の姿のままそこにあるように、
人間には本来、仏性があり、
これに気づくなら煩悩や妄想の雲に惑わされることはないという意味です。

茶道の所作に「自然体を意識する」ことが多々ありますが、
白雲自去来のように、無我の境地に到達できると素晴らしいことだと思います。

茶杓(輪島塗菊桐蒔絵)

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茶杓(輪島塗菊桐蒔絵)



菊桐といえば、高台寺文様(菊花紋と五七桐)と高台寺蒔絵でしょうか。

高台寺は、北政所が夫秀吉の冥福を祈るために
京都に創建した寺院です。

高台寺蒔絵は、安土・桃山時代に流行し、
色彩に変化をもたせるために、秋草に菊桐文を配したり、
文様中に梨地を用いたりするほか、箱の各面を対角線で区切って、
塗りや文様を変えた片身替法を使ったりしているそうです。

政所釜にも菊と桐が浮き彫りされています。

櫂先にある模様がひとつずつ配されていて、
美しいですね。

茶杓 松長剛山 銘:村雲

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銘入茶杓:村雲



松長剛山氏の作で、たいへんみどころのある作品に仕上がっています。
特に、節上が全体に黒っぽく、節下はまだらになっています。

村雲は、まだら雲のことで、
ロール状・斑状・層状などと形容される集まり方をした雲だそうです。