「[懐石家具]煮物椀(菜盛椀/平)」について

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煮物椀(にものわん)は、
飯碗や汁碗より大きくて浅めの蓋付きの塗椀で、
懐石の主菜である煮物を盛り付けるものだそうです。

はじめは、四つ椀のうちで同色同塗同意匠のもので、
形が大きくて浅めの「平椀」だったものを、
後に趣向で種々の物が用いられるようになったようで、
椀蓋の甲・裏、椀の見込みに蒔絵を施したみたいです。

和食店などでは陶磁器製なども用いるそうです。

■懐石での煮物
一献目の酒が出された後、
一汁三菜の二菜目に当たるのが煮物碗みたいです。

煮物は、懐石のメインに相当する料理で、
しんじょ・麩・湯葉・野菜などを色取りよく盛り、
すまし汁仕立てにすることが多いのだとか。

煮物の前か後に、飯次(飯器)が出されるそうです。

飯次には、人数分の飯が入っているようで、
客は各自の飯碗にお替りの飯を付けるようです。

また、亭主から汁替えが勧められ、
味噌汁のお替りが運ばれるとか。


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「[懐石家具]折敷」について

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折敷(おしき)は、懐石家具のうち、
檜の片木(へぎ)で作った縁つきの盆のことだそうで、
食器などを載せるようです。

一般的に懐石では、
折敷に「飯椀」「汁碗」「向付」を載せ、
縁に箸ををかけて出すことになっているとか。

折敷とは折って敷くという意味みたいで、
昔は木の葉を折り敷いて食器の代用としたものを、
後世に至って檜の片木を押し曲げて角盆にして用い、
古名のまま「折敷」と呼んだものだそうです。

本来は脚のない膳のことをいうようですが、
脚の付いたものもあるそうで、
足付・足打(あしうち)と呼ばれるとか。

■折敷の形
折敷の形としては、四角の物を「平折敷/角不切」、
四隅を落とした「角切折敷/隅切折敷」、
隅切の縁を高くした「縁高折敷」、
足を付けた「足打折敷/高折敷」、
足打折敷の脚に刳形のない「傍折敷」等があるそうです。

■折敷の真・行・草
折敷は、皆朱の角切を「真」として精進に用いるようです。
黒塗りの「角不切(すみきらず)」を「行の真」、
「角切」を「行の行」として一般に用いられるとか。

「草」には、春慶・うるみ・摺漆・一閑など、
形も舟底・丸盆・半月など、糸目や鉋目や、
模様や簡単な蒔絵が施されたりと様々あるそうです。


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「[懐石家具]四つ碗」について

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しばらくの間、懐石道具について説明していこうかと思います。

懐石道具は、以下の種類があるようです。
○懐石家具:折敷、両椀、煮物椀、吸物椀(箸洗)、
 八寸、飯器、杓子、湯桶、湯の子掬い、通盆、脇引など
○懐石器物:向付、焼物鉢、漬物鉢、預鉢など
○酒器:銚子、引盃、盃台、徳利、石盃など
○箸:食箸(利休箸)、菜箸(青竹箸、白竹箸、
 杉箸、煤竹箸、黒文字、杉楊枝など
また、配膳棚などもあるそうです。

■四つ椀(よつわん)
四つ椀は、懐石道具のうち、
懐石家具に分類されるようです。

四つ椀は、「飯椀」「汁椀」「平椀」「壺椀」の
四つ揃えの塗椀を指すみたいです。

■両椀(飯椀/汁椀)
四つ椀うち「飯椀」「汁椀」のことを、両椀というようで
ご飯物や汁物などの椀のことだそうです。

一般的には、利休形小丸椀が用いられるとか。

利休形小丸椀は、黒漆塗が多く、
入子になっていて、飯椀が汁椀より少し大きく、
身の方を重ね、蓋をその中へ重ねると、
四つ重ねに収まる「四重椀」になっているようです。

■平椀(平皿/平盤)
四つ椀うち「平椀」は、
煮物などの椀のことだそうで、
胴に帯状の「かつら」と称される、
加飾挽きが施されているみたいです。

浅めの大振りな塗椀だとか。

■壺椀(壺皿/壺盤)
四つ椀うち「壺椀」は、
和え物などの椀のことだそうで、
平椀同様「かつら」が施されているようです。

深めの小振りな塗椀だとか。


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