「[香道七つ道具]鶯」について

Category: 茶道具全般

鶯(うぐいす)は、組香において、香元が香木を香炉にのせた後に、
本香包みを、まとめるのに利用する畳針だそうです。

長さは10cm程で、両端が細く尖っていて、
一方を畳の目に前傾させて差し、
もう一方に使用済みの本香包みを水平に刺して使うようです。

見た目にも枝に留まる鶯のように見え、
『続後拾遺集』に
「あかなくに 折れるばかりぞ 梅の花 香をたづねてぞ 鶯の鳴く」
とあるのに因んで、
香をとめる針を鶯と名付けたそうです。

古式には「火串(ひぐし)」とも呼ばれていたとか。

材質は、銀みたいです。

「[香道七つ道具]香匙」について

Category: 茶道具全般

香匙(こうさじ)は、本香の香木を、
本香包みから掬い出して、
銀葉の上にのせるときに利用する匙だそうです。

16cm程の長さがあるとか。

古式には「香掬(こうすくい)」とも呼ばれていたようです。

材質は、匙の部分は銀製、
柄の部分は象牙や唐木などみたいです。

「[香道七つ道具]香筋建」について

Category: 茶道具全般

香筋建(きょうじたて) は、試香の香木を試香包みから挟んで、
銀葉に載せるための箸だそうです。

16cm程の長さがあり、先端の非常に細い四角形の箸みたいです。

流派によっては「木香箸(きこうばし)」と呼ばれるとか。

材質は、象牙や唐木などみたいです。

「[香道七つ道具]銀葉挟」について

Category: 茶道具全般

香道七つ道具は、水屋で香炉を灰を造ったり、
香席でお点前をする際に、
香木の扱いや火加減の調節に使う道具のようです。

香道七つ道具は、以下の七つを指すそうです。
1.銀葉挟(ぎんようばさみ)
2.香筋建(きょうじたて)
3.香匙(こうさじ)
4.鶯(うぐいす)
5.羽箒(はぼうき)
6.火筋(こじ)
7.灰押(はいおし/はいおさえ)

今回は、銀葉挟について説明します。

銀葉挟は、銀葉を扱うときに利用する、
長さ9cm程の丸いピンセット型をしたものだそうです。

香炉にのせるときに、銀葉を抑えるのにも利用するため、
手に持ったときに、下側になる挟の先の部分が、
平らになっているようです。

材質は、銀と銅の合金(赤銅)みたいです。

「香炭団」について

Category: 茶道具全般

香炭団(こうたどん)は、小さな筒型の炭団(たどん)で香木を加熱し、
発薫するように灰に埋めて用いる炭のことだそうです。

炭団(たどん)は、木炭や石炭の粉を布海苔で、
ボール状に固めた燃料のことみたいです。

香炭団は、赤い点のある面を上にして、不燃性の皿などに載せたのち、
面の角に火をつけ、扇子などで仰ぐそうです。
手芸用の電熱器を利用して火をつけると簡単なのだとか。

使用になる10分程前に点火し、
香炭団の表面全体が白くなるまで熾すみたいです。

香炉に七分目くらいまで灰を入を入れ、
火ばしで灰をよくかきならしたのち、香炭団をいけるそうです。
そして静かに灰をかき上げ、香炭団を覆うみたいです。