「[香道七つ道具]鶯」について

Category: 茶道具全般

鶯(うぐいす)は、組香において、香元が香木を香炉にのせた後に、
本香包みを、まとめるのに利用する畳針だそうです。

長さは10cm程で、両端が細く尖っていて、
一方を畳の目に前傾させて差し、
もう一方に使用済みの本香包みを水平に刺して使うようです。

見た目にも枝に留まる鶯のように見え、
『続後拾遺集』に
「あかなくに 折れるばかりぞ 梅の花 香をたづねてぞ 鶯の鳴く」
とあるのに因んで、
香をとめる針を鶯と名付けたそうです。

古式には「火串(ひぐし)」とも呼ばれていたとか。

材質は、銀みたいです。