「座布団」について

Category: 茶道具全般

座布団(ざぶとん)は、
鎌倉時代、茵(しとね)と呼ばれる小さな正方形の薄畳の周辺を、
飾り布で覆った物が起源のようです。

今日でも百人一首の絵札に描かれた図の上で、
これを見る事ができるのだとか。

後に、円座のような持ち運びに簡便な道具に代わり、
江戸時代中期に布の袋に綿を入れる現在の形となって、
庶民にも広く普及したそうです。

古くは権力者や高僧などの権力の象徴として用いられた経緯もあるとか。

このため丁寧語として「御座布団」と呼ぶ事も在り、
宗教的行事などにおいて僧侶等が座る際に用いるための、
特別に弾力性に富んでいたり装飾が施された物を指すみたいです。