「白菊扇」について

Category: 茶道具全般

白菊扇(しらぎくせん)は、軸荘付花月之式で使うのですが、
この扇の上を一つ開いて、
掛物の掛緒をはさみ、扇を閉じて固定し、
掛物の掛け下ろしにして使うそうです。

ちなみに軸荘付花月之式というのは、
平花月之式に小習事十六ヶ条のひとつの軸荘を加えた式
なんだとか。

利休好の本歌は、長さ一尺、十本骨の扇みたいです。
扇の地紙は表裏とも一面の銀砂子で、
表には墨絵で楼閣山水、
裏には胡粉(ごふん)一色で白菊が描かれているようで、
その絵は、長谷川等伯筆と伝えられているのだとか。

白菊扇は床に荘(かざ)った軸の左横に、
縦にしてまっすぐ並べておくそうです。