「袖落し」について

Category: 茶道具全般

袖落し(そでおとし)は、茶巾絞り型のもので、
裂地や帯地で作られているそうです。

女性は、袖落しを「懐」か「数寄屋袋」にしまっておき、
残肴や菓子を「袋懐紙」または「懐紙」で包んでから入れ、
「袖」または「数寄屋袋」に戻すようです。

使い終わった懐紙を入れたりもするとか。

「雪月花札」について

Category: 茶道具全般

雪月花札(せつげつかふだ)は、裏面に「雪」「月」「花」と
「一」~「七」までの漢数字の書かれた計10枚が組となった札で、
表面には松の絵が描かれたものだそうです。

札は、媒竹などでできた、大きさは約2.7cm×1.2cm程度の長方形型のもので、
裏面が平らに削られているようです。

裏千家の場合、七事式の
「員茶之式」
「茶カブキ之式」
「花寄之式」
「雪月花之式」
で、用いるそうです。

「石菖(石菖蒲)」について

Category: 茶道具全般

石菖(せきしょう)は、
ショウブ科ショウブ属に属する多年草で、
古い新エングラー体系では、サトイモ科に含められていたようです。
石菖は、林中の小川に沿って自生するそうです。

細い剣状の葉を互生し、一種の芳香があり、
5・6月頃、黄色の小花をつけるようです。

種油や蝋燭から発散する油煙を、
吸収する性質があるといわれているとか。

鉢に胴炭などを組んで石菖を挿し、
板を敷いて、床の荘りとするみたいです。

夜咄の茶事では、後座の床に石菖を置くのが、
古来よりの慣わしとされているそうです。

「白菊扇」について

Category: 茶道具全般

白菊扇(しらぎくせん)は、軸荘付花月之式で使うのですが、
この扇の上を一つ開いて、
掛物の掛緒をはさみ、扇を閉じて固定し、
掛物の掛け下ろしにして使うそうです。

ちなみに軸荘付花月之式というのは、
平花月之式に小習事十六ヶ条のひとつの軸荘を加えた式
なんだとか。

利休好の本歌は、長さ一尺、十本骨の扇みたいです。
扇の地紙は表裏とも一面の銀砂子で、
表には墨絵で楼閣山水、
裏には胡粉(ごふん)一色で白菊が描かれているようで、
その絵は、長谷川等伯筆と伝えられているのだとか。

白菊扇は床に荘(かざ)った軸の左横に、
縦にしてまっすぐ並べておくそうです。

「十種香札」について

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十種香札



十種香札は、香道具を応用したもので、
表面に菊・桐・松・梅・桜・柳・竹・萩・水仙・牡丹などの絵、
それぞれの花毎の小箱(札箱)の裏面に、
月一・月二・月三・花一・花二・花三・一・二・三と書かれた札が1枚ずつと、
客(またはウ)と書かれた札が3枚、合計12枚の札が1セットになっているそうです。

札の1セットは、札箱と呼ばれる小箱(10組ある)に納められ、
外箱に全て収まるようになっているみたいです。

■使い方
ここでは、十種香札の使い方(裏千家)について、
簡単に説明しようかと思います。

一二三之式・法麿之式の場合、
十種香札を使って点前の修証を行い、
各人が小折据の中に札を入れる、
といった使い方をするようです。

員茶之式・花寄之式の場合、
大折据に十種香札を入れて取り回し、
札元(ふだもと)が読み上げた絵柄の札の人から、
茶をいだだき、点前をしたり、花を入れたりするそうです。

大折据に十種香札を入れて、員茶之式・花寄之式に用いる時は、
同じ絵柄の「一」の札1枚、
「客」の札1枚の2枚ずつを折据に入れるみたいです。

上段に「一」の札、下段に「客」の札を、
文字を上にして客の人数分だけ並べるとか。