6月 28, 2014

※画像を押すと拡大できます。
硯箱(すずりばこ)は、硯の他に、
筆・墨・水滴・小刀・尺・暦・その他を、
納めることもあるそうです。
種類として、「平硯箱」「重硯箱」「浅硯箱」が、
あるみたいです。
裏梨子地・表蒔絵・螺鈿・描金などが、
施されることもあり、
文台と連作になる場合もあるようです。
日本では平安時代から作られ、
使用されるようになったようです。
硯箱の黄金時代は室町時代だそうで、
平安・鎌倉時代と比べ、
室町時代に作られた硯箱は、
数多く現代に伝わっているのだとか。
室町時代に制作された硯箱には
『古今和歌集』や『源氏物語』といった
日本の文学が蒔絵を駆使して表現されているそうです。
同時代の漆工芸品と比べても質が高く、
高い評価を得ている作品が多くあるようです。
たとえば、切手に
「第3次国宝1集 八橋蒔絵螺鈿硯箱」などがありますよね。

「硯箱」に関するページは、こちらから。
「硯箱」について はコメントを受け付けていません :
Add Comment
6月 26, 2014
雀土器(すずめかわらけ)は、
ふっくらと丸みを帯びた形の、
楽焼の油盞(あぶらつき)で、
「雀瓦」とも言い、
短檠・竹檠・木灯台などに使用するそうです。
「下土器(したかわらけ)」という、
底に油が回ることを防ぐ、
楽焼の受け皿を下に置いて用いるみたいです。
ふっくらと丸みを帯び、
ふくら雀の姿に似ているところから、
こう呼ばれているとか。
縁が鉄鉢のように立ち上がった灯心受けと、
蓋に分かれているようです。
利休百首60に
「燈火に 油をつがば 多くつげ
客にあかざる 心得と知れ」
とあるみたいです。
これは、雀土器などの蓋をとって油をそそぎ、
灯芯を短檠などの柱の穴に通し、油に浸し、
先を出して火をつけた状態を指すようです。

「雀土器」に関するページは、こちらから。
「雀土器」について はコメントを受け付けていません :
Add Comment
6月 25, 2014
数寄屋袋(すきやぶくろ)は、
帛紗挟み同様、
稽古に必要な物を入れる袋で、
違いは大きさと、
内部に仕切りがあるかないかでしょうか。
替えの足袋をしまっておいたり、
帛紗挟みをそのまま入れたりすることもでき、
帛紗挟みの代用として使うことも可能な数寄屋袋。
帛紗挟みのように、
帛紗を八つ折りにしないで済むため、
最近では、帛紗挟みから、
数寄屋袋に買い替える人も多いとか。

「数寄屋袋」に関するページは、こちらから。
「数寄屋袋」について はコメントを受け付けていません :
Add Comment
6月 24, 2014
透木(すきぎ)は、
敷木から転化した言葉だそうで、
風炉または炉に羽釜(はがま)を掛けるとき、
風炉または炉の縁に置く拍子木形の木片とのこと。
通風をよくするために、
風炉または炉と釜との間に、
すきま作るのが目的みたいです。
透木の用材は、
利休形は厚い朴(ほお)、
元伯形は桐のようです。
大きさは大小あるそうですが、
通常サイズは、
炉用が長さ三寸九分、幅七分、厚さ四分、
風炉用が長さ三寸、巾六分五厘、厚さ三分八厘
になるみたいです。

「透木」に関するページは、こちらから。
「透木」について はコメントを受け付けていません :
Add Comment
6月 23, 2014
垂撥(すいばち・すいはつ)は、
掛け花用の花器を掛ける道具みたいです。
琵琶の撥(ばち)に似た形の板の
真ん中に溝を切り通して、
掛け釘が上下に移動し、
花入の高さを調節できる物と、
一重折釘固定したタイプがあるようです。
前者を自在型の垂撥、垂撥自在板と言うのだとか。
主に書院形式の中釘が打っていない襖壁や、
床柱以外の外柱にも掛け、
塗り壁の床の間には用いないみたいです。
■茶道では
茶道で用いる場合、
張付壁や襖障子の前にかけられるようです。
形・寸法は好みにより異なるそうですが、
桐や赤杉、黒竹などで作られているみたいです。
また部屋の格により「真・行・草」の別があるようです。
「真」は菱穴で「方」を表しているとか
「行」は丸穴で「圓(えん)」を表し、
人が集まり結びつくの意味で「方圓(ほうえん)」の
意匠になっているそうです。
「草」は小振りにまとめてあるみたいです。
茶室においては、
掛物と花を同時に飾らないのが正式で、
両方一緒に飾るのを「双飾(もろかざり)」
というそうです。
これは略式の扱いとされ、
掛物が長い場合は花入は床柱の釘に掛け、
横物の場合には花入は、
下の床の真ん中に置くようです。
縦に長い掛物でも取り合せで下に置く場合は、
下座寄り三分の一の所へ、
脇に寄せて置くのだとか。
■掛花入の種類
蹲る(うずくまる)・末広掛花入・
尺八掛花入・蓑虫形掛花入・雪洞(ぼんぼり)掛花入・
蝉形掛花入・旅枕(たびまくら)・南蛮芋頭掛花入・
冬瓜掛花入・蔓手花入などがあるようです。
■現在の住宅事情
垂撥は、玄関先や寄付床の飾りとしても使われているとか。
最近の住宅は壁や柱に、
ヒートンや釘を打つことが禁じられているため、
どこでもお望みの場所に移動が可能な
「三脚スタンド式垂撥」もあるようです。
三脚の結び目に枝を差し込んで、
笹竹を結わえてあるようで、
シュロ紐で結び止めするのだとか。
「垂撥」について はコメントを受け付けていません :
Add Comment