「団扇(うちわ)」について

Category: 茶道具全般

団扇(うちわ)は、手で扇いで風を起こす道具の一種だそうで、
茶道では、床飾りに使う場合もあるとかないとか。

茶道では、風がほしくても、
団扇や扇子で煽いではいけないみたいです。

また、団扇は、お盆・香合・掛軸・扇子などの模様として
使われることがあるようです。

加賀志きしの「うちわ煎餅」という干菓子もあるそうで、
見た目の涼やかさも、さることながら、
味も、結構良くて、私は好きです。

■うちわの語源と歴史
病魔などを撃ち払う魔除けの意味で、
害を打ち払う→「うちわ」となったようです。

元々団扇は、「あおぐ」ためより
「はらう」「かざす」ためのものだったそうで、
儀式や軍配、占いなどに使われたみたいです。

弥生時代や古墳時代から出土した団扇は、
古墳祭祀にかかわる威儀行列の道具だったとか。

当時の団扇は、諸葛孔明の羽扇(孔明扇)などのように、
今の団扇と少々構造や材質が違ったみたいです。

軽くて扇部がへたらない構造として、
竹骨と紙を素材とする現在のかたちとなるのは、
室町時代末なんだそうです。