茶箱 雪点前の道具組ってこんなの

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動画は、「雪点前」の道具組です。

雪点前は、裏千家第11代家元の玄々斎が伊勢崎松坂の一旅舎に滞在中に、
考案したものだそうです。
花点前=春、卯の花点前=夏 、月点前=秋、雪点前=冬
と対応させた場合の「冬」にあたります。

特徴は、お盆を使わず、「掛子」を使うことで、
茶碗、棗、茶杓は、仕覆に入れるようです。
この仕覆は、三ツ組仕覆というとか。

袋にいれた茶杓(中節・象牙でも良い)は、
掛子に斜めに置くとか。

動画の道具組にはないのですが、
「建水」も必要なようです。

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■掛子とは
ここでは、掛子(かけご)の説明をします。

掛子は、茶箱などの収納をより効率よくするため、
箱の縁に掛けて、その中にはまるように作った、
平たい箱のことだそうで、点前の際に茶碗を置いて、
安定良く茶を点てるのにも用いるみたいです。

茶籠にはほとんどみかけないそうですが、
茶箱には添うものがあるようです。

最初から箱と一揃いで作られている場合が多いみたいで、
茶筅筒がつかえないよう、その部分が丸く開けてあるのだとか。

雪点前と月点前に使用するみたいです。

雪点前では、箱に掛子を掛け、袋に入れた茶杓を斜めに置き、
その上に二つ折りにした古帛紗を載せ、
さばいて畳んだ帛紗を置いて、蓋をするそうです。

月点前では、箱に掛子を掛け、古帛紗を二つ折りにして中央に入れ、
その上に香合・小羽箒を置き、左側に袋に入れた茶杓を置き、
さばいて畳んだ帛紗を置いて、蓋をするみたいです。

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■鑑賞
今回は、裏千家五代不休斎常叟好の
「木地茶箱」について説明します。

裏千家五代不休斎常叟好の木地茶箱は、
十代認得斎と十一代玄々斎が写しているそうです。

玄々斎の写しには、玄々斎筆の書付が添い、
箱蓋表に「三之内」と玄々斎が墨書しているそうです。

不休斎が好んだ茶箱に、「菓子箱新好之」とされる被蓋の菓子器を、
玄々斎は新たに追加したようです。

茶箱の下部に引き出しがあるそうで、
被蓋によって押さえる仕組みみたいです。

茶箱・菓子器共に、内部には金泥が施されているとか。

木地茶箱のサイズは、高9.4cm、径16.3cm×11.5cmだそうです。
中身は、
・唐津写茶碗(慶入作)
・古瀬戸写茶入(保全作)
・甲赤茶器(七代宗哲作)
・竹茶杓(玄々斎作)
・茶筅筒(七代宗哲作)
・染茶巾筒(保全作)
・菓子箱
みたいです。