「数寄屋袋」について

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数寄屋袋(すきやぶくろ)は、
帛紗挟み同様、
稽古に必要な物を入れる袋で、
違いは大きさと、
内部に仕切りがあるかないかでしょうか。

替えの足袋をしまっておいたり、
帛紗挟みをそのまま入れたりすることもでき、
帛紗挟みの代用として使うことも可能な数寄屋袋。

帛紗挟みのように、
帛紗を八つ折りにしないで済むため、
最近では、帛紗挟みから、
数寄屋袋に買い替える人も多いとか。


数寄屋袋

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「透木」について

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透木(すきぎ)は、
敷木から転化した言葉だそうで、
風炉または炉に羽釜(はがま)を掛けるとき、
風炉または炉の縁に置く拍子木形の木片とのこと。

通風をよくするために、
風炉または炉と釜との間に、
すきま作るのが目的みたいです。

透木の用材は、
利休形は厚い朴(ほお)、
元伯形は桐のようです。

大きさは大小あるそうですが、
通常サイズは、
炉用が長さ三寸九分、幅七分、厚さ四分、
風炉用が長さ三寸、巾六分五厘、厚さ三分八厘
になるみたいです。


透木

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「垂撥」について

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垂撥(すいばち・すいはつ)は、
掛け花用の花器を掛ける道具みたいです。

琵琶の撥(ばち)に似た形の板の
真ん中に溝を切り通して、
掛け釘が上下に移動し、
花入の高さを調節できる物と、
一重折釘固定したタイプがあるようです。

前者を自在型の垂撥、垂撥自在板と言うのだとか。

主に書院形式の中釘が打っていない襖壁や、
床柱以外の外柱にも掛け、
塗り壁の床の間には用いないみたいです。

■茶道では
茶道で用いる場合、
張付壁や襖障子の前にかけられるようです。

形・寸法は好みにより異なるそうですが、
桐や赤杉、黒竹などで作られているみたいです。

また部屋の格により「真・行・草」の別があるようです。

「真」は菱穴で「方」を表しているとか

「行」は丸穴で「圓(えん)」を表し、
人が集まり結びつくの意味で「方圓(ほうえん)」の
意匠になっているそうです。

「草」は小振りにまとめてあるみたいです。

茶室においては、
掛物と花を同時に飾らないのが正式で、
両方一緒に飾るのを「双飾(もろかざり)」
というそうです。

これは略式の扱いとされ、
掛物が長い場合は花入は床柱の釘に掛け、
横物の場合には花入は、
下の床の真ん中に置くようです。

縦に長い掛物でも取り合せで下に置く場合は、
下座寄り三分の一の所へ、
脇に寄せて置くのだとか。

■掛花入の種類
蹲る(うずくまる)・末広掛花入・
尺八掛花入・蓑虫形掛花入・雪洞(ぼんぼり)掛花入・
蝉形掛花入・旅枕(たびまくら)・南蛮芋頭掛花入・
冬瓜掛花入・蔓手花入などがあるようです。

■現在の住宅事情
垂撥は、玄関先や寄付床の飾りとしても使われているとか。

最近の住宅は壁や柱に、
ヒートンや釘を打つことが禁じられているため、
どこでもお望みの場所に移動が可能な
「三脚スタンド式垂撥」もあるようです。

三脚の結び目に枝を差し込んで、
笹竹を結わえてあるようで、
シュロ紐で結び止めするのだとか。

「白菊扇」について

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白菊扇(しらぎくせん)は、
見た目は普通の扇子で、
軸荘付花月之式で使うようです。

この扇の上を一つ開いて、
掛物の掛緒をはさみ、扇を閉じて固定し、
掛物の掛け下ろしにして使うそうです。

利休好の本歌は、長さ一尺、十本骨の扇みたいです。
扇の地紙は表裏とも一面の銀砂子で、
表には墨絵で楼閣山水、
裏には胡粉(ごふん)一色で白菊が描かれているようで、
その絵は、長谷川等伯筆と伝えられているのだとか。

白菊扇は床に荘(かざ)った軸の左横に、
縦にしてまっすぐ並べておくそうです。


白菊扇

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「助炭(炉覆)」について

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助炭(じょたん)とは、
席中に客がいない際、
炭火が長く持つように、
釜をかけたまま炉の上に被せておくものだそうです。

桐の枠組みに紙張りされた櫓形のものや、
陶器製で意匠のあるものがあるとか。

風炉用は、厚紙で作られた六角形のもので、
「雪洞(せつどう)」というものがあるようです。

同じ目的で作られいるのですが、
同名で、蝋燭立てに長柄をつけた、
紙や絹で覆いのある灯具の事も言うとか。
「雪洞(ぼんぼり)」とも読むようです。

「雪洞(ぼんぼり)」の名の由来は、
「ぼんぼりと灯かりが見える灯具」
というところ来ているみたいです。


助炭

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