2月 06, 2015
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今日は、気分を変えて、色紙画賛(東籬佳秋色)の説明をしようかと思います。
「東籬佳秋色(とうりしゅうしょくよし)」とは、
東の籬(まがき)を見ると秋色が美しい、
という意味だそうです。
これは、陶淵明著『飲酒二十首 其五』に
盧を結びて人境にあり 而も車馬の喧(かまびす)しきなし
君に問う何ぞ能く爾(しか)るやと 心遠ければ地も自ずから偏なり
菊を採る東籬の下 悠然として南山を見る
山気に日夕(にっせき)に佳し 飛鳥相い与(とも)に還る
此の中に真意あり 辨全と欲して已に言を忘る
から取られたもののようです。
禅語としては、
「采菊東籬下 悠然見南山
(菊を採る東籬の下 悠然として南山を見る)」
の部分が、それにあたるみたいです。
「東籬佳秋色」というのは、その後の、
「山氣日夕佳 飛鳥相與還
(山気に日夕に佳し 飛鳥相い与に還る)」
も含めた情景と心境をとらえた語みたいです。
■東籬佳秋色
「秋の日」というのは、俳句では、
秋の太陽や日差しを指していう場合が多いそうです。
夏がすぎ、心地よくなったある秋の日の朝、
東の生垣を見ると、日の出が望めるという風景は、
一瞬、何かを悟った気になれるのかもしれません。
これを、深山幽谷・静寂の地に求めるのではなく、
現在の都会の喧騒に、この心境を持ってこそ、
この語(東籬佳秋色)の意義があるようです。
さて「山気に日夕(にっせき)に佳し 飛鳥相い与(とも)に還る」の部分は、
「山の光景は夕方が特に素晴らしい。
鳥たちが連れ立って山の巣に帰っていく。」という意味だそうです。
清少納言著『枕草子』に
「秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、
烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。」
とあります。
あくまで想像ですが、
『飲酒二十首』が書かれたのが5世紀、『枕草子』は10世紀なので、
清少納言が、陶淵明の有名な詩「山気に日夕(にっせき)に佳し」に
「秋」をプラスしたのかもしれません。
「色紙」に関するページは、こちらから。
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6月 14, 2014
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色紙(しきし)は、
和歌・俳句・書画などを書く、
方形の料紙のことだそうです。
色紙という名前は、
元来は染色した紙のことを言ったようです。
詩歌などを書く料紙としては、
屏風や障子などに詩歌などを書き入れるために
染色した紙を押し、
これを色紙形と呼んだことに由来するのだとか。
色紙の寸法は
「大:縦×横=六寸四分×五寸六分」
「小:縦×横=六寸×五寸三分」
の二種があるようで、
これに準じた方形の料紙も
総称して色紙と言うみたいです。
色紙として最も古いものとしては、
藤原定家筆と伝える小倉色紙で、
小倉百人一首として有名なのだとか。
「色紙」に関するページは、こちらから。
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3月 01, 2014
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「やまこれやま、みずこれみず」と読みます。
悟りに至らないときは山は山、
水は水にしか見えない。
悟ると、一切が無差別平等となり、
山は山でなく、水も水でなくなってしまう。
ところが、さらに修行が深まって、
悟りの心さえも消え去ってしまうと、
山が山として水が水として新鮮に蘇ってくるとする。
といった意味だそうです。
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2月 21, 2014
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色紙は、古くから短冊と同様に書道作品に用いられ、
絵画作品にも多く用いられたそうです。
書画用の色紙は正方形に近い形の厚紙でできていて、
金縁が施され、片面には金粉や銀粉などを、
散りばめられているものも多いとか。
なお、色紙は本来は金粉や銀粉などが、
散りばめられているほうが表面であるが、
書画やサインなどは謙遜の意味で、
あえて裏面の白いほうが用いられるといわれているそうです。
色紙という名前は、元来、染色した紙のことをいったようです。
詩歌などを書く料紙としては、
屏風や障子などに詩歌などを書き入れるために染色した紙を押し、
これを色紙形と呼んだことに由来するのだとか。
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