「花入」について

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花入


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花入には、
 「掛花入(中釘や床柱の花釘に掛ける)」
 「釣花入(床の天井や落掛などから吊る)」
 「置花入(床に置く)」などがあるそうです。

また、花入には、
 「真:胡銅・唐銅や唐物青磁など」
 「行:上釉のかかった和物の陶磁器」
 「草:竹・籠・瓢や上釉のかからない陶磁器」
の区別があるとのこと。

茶室においては掛物と花を同時に飾らないのが正式で、
両方一緒に飾るのを「双飾(もろかざり)」と言い、
略式の扱いらしいです。

掛物が長い場合、花入は床柱の釘に掛け、
横物の場合、花入は下の床の真ん中に置くとか。


花入

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備前焼花入 藤原雄(人間国宝)

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備前焼花入



備前の花入は、窯の火の加減によって、
様々な景色(風合)が出て面白く感じます。

特にこの作品は、色合いが深く、
華やかながら、艶のあるしっとりとした落ち着き感があり、
とても良い焼きあがりの作品となっています。

「高遠赤外線効果」・「酸化還元作用」の効能により水が腐りにくいため、
通常の花入より長持ちします。

この花入に「何を生けたい」と質問されたら、
私なら「白玉椿」を生けたいと答えるでしょう。

作者が人間国宝の藤原雄氏というのもうなずけます。

最近は、利茶土ミルグリム氏も有名なようです。