「[香道七つ道具]銀葉挟」について

Category: 茶道具全般

香道七つ道具は、水屋で香炉を灰を造ったり、
香席でお点前をする際に、
香木の扱いや火加減の調節に使う道具のようです。

香道七つ道具は、以下の七つを指すそうです。
1.銀葉挟(ぎんようばさみ)
2.香筋建(きょうじたて)
3.香匙(こうさじ)
4.鶯(うぐいす)
5.羽箒(はぼうき)
6.火筋(こじ)
7.灰押(はいおし/はいおさえ)

今回は、銀葉挟について説明します。

銀葉挟は、銀葉を扱うときに利用する、
長さ9cm程の丸いピンセット型をしたものだそうです。

香炉にのせるときに、銀葉を抑えるのにも利用するため、
手に持ったときに、下側になる挟の先の部分が、
平らになっているようです。

材質は、銀と銅の合金(赤銅)みたいです。

「香炭団」について

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香炭団(こうたどん)は、小さな筒型の炭団(たどん)で香木を加熱し、
発薫するように灰に埋めて用いる炭のことだそうです。

炭団(たどん)は、木炭や石炭の粉を布海苔で、
ボール状に固めた燃料のことみたいです。

香炭団は、赤い点のある面を上にして、不燃性の皿などに載せたのち、
面の角に火をつけ、扇子などで仰ぐそうです。
手芸用の電熱器を利用して火をつけると簡単なのだとか。

使用になる10分程前に点火し、
香炭団の表面全体が白くなるまで熾すみたいです。

香炉に七分目くらいまで灰を入を入れ、
火ばしで灰をよくかきならしたのち、香炭団をいけるそうです。
そして静かに灰をかき上げ、香炭団を覆うみたいです。

「香包」について

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香包(こうづつみ)は、香木を包む畳紙のことだそうです。

茶道の場合、香木(香片)を包む香包に決まりはないそうですが、
左・右・上・下の順に畳むようです。
その際、香包の上を下で挟み込むようにするとか。

且坐之式・三友之式・東貴人且坐之式・唱和之式などは、
香を1種包み・重香合の上段に入れるそうです。

仙遊之式のときは、2種、香を用意して香包に包み、
1種目は、重香合の上段に、
2種目は、志野袋に入れ、袋の紐を長緒に結んで、
次客が右の袂(たもと)に入れておくようです。
このときの2種目の香は「次香」と呼ぶみたいです。

香付花月之式では、3種、香を用いるようです。
この場合は、香包に香銘を記載し、
その面を裏に向けて、3種とも重香合の上段に入れるそうです。

「口覆」について

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茶壷の蓋の上に被せる、
四方形の布「口覆(くちおおい)」は、
金襴・緞子・錦などの上質で、
厚みのある裂の裏に塩瀬がついたものだそうです。

壷の四つの乳と乳の間に剣先を向けるよう、
菱なりに覆うみたいです。

剣先というのは、
「口覆」の四方の丸みを持った角のことだそうです。

口切の茶事では、
床に荘られている壷をかぎ畳を大きく回って取りに行き、
かぎ畳に座り、網・口緒をはずして、勝手付に置き、
その後、「口覆」をはずして封印を正し、再び「口覆」をし、
かぎ畳を大きく回って正客前へ運びだすという所作があるみたいです。

「お口覆は?」
「○○でございます。」
などの受け答えもあるとか。


口覆

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「無双蛭釘/釜蛭釘(蛭鐶・蛭鉤)」について

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■無双蛭釘
無双蛭釘は、折釘の一種で、
床の壁中央に打たれる中釘として打たれるそうです。

掛け花入を掛けるための釘で、
釘の部分が引き出し式になっているとか。

これ、初座で床に掛物をかけるときには、
掛物を損じないように、
中に入れておけるようにするためみたいです。

■釜蛭釘
釜蛭釘は、釣釜をかけるために、
天井に取り付ける釘だそうです。

炉の上方中央に、鉤先が下座を向くように打つとか。

広間は鎖、小間は自在に、
弦(つる)・大鐶を用いて釜を釣るようです。

蛭釘は、もともと蛭の羅隊をした、
中太の釘みたいです。


釘

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