高麗天目茶碗 千漢鳳
伝統的な天目茶碗は、現在、復元が難しいそうです。
天目茶碗は、中国禅宗の中心であった
浙江の天目山に留学した禅僧が喫茶の習慣とともにこれを日本に持ち帰った事から
「天目茶碗」と呼んで珍重して、台子点前などの重要な茶会などの際にも用いられた
といわれています。
この作品の特色は、
釉薬のブルーが際立ち、全体の姿も良いですね。
伝統的な天目茶碗は、現在、復元が難しいそうです。
天目茶碗は、中国禅宗の中心であった
浙江の天目山に留学した禅僧が喫茶の習慣とともにこれを日本に持ち帰った事から
「天目茶碗」と呼んで珍重して、台子点前などの重要な茶会などの際にも用いられた
といわれています。
この作品の特色は、
釉薬のブルーが際立ち、全体の姿も良いですね。
千歳といえば、千歳盆点前です。
千歳盆点前は、十四世家元淡々斎の還暦を祝い、
嘉代子夫人の清香院が考案した盆略点前だそうです。
これは、
「千歳万て 可わらぬ以ろの耳は乃松 幾美可与者ひ裳 かくこ所 阿羅奈舞」(嘉代子)
という、千歳までお元気でという意味の歌から、命名されたようです。
一楽二萩三唐津。
萩焼の高台といえば、
藩の御用窯であったため庶民が使うことは許されなかったが、
高台に切り込みを入れることによってわざと「キズモノ」とし、
庶民が使うことを許した、
というお話があります。
お正月(初点茶会)の濃茶席で嶋台は使われます。
大寄せ茶会などで見かけます。
内側に金銀を使って、
縁起を祝う茶事に重茶碗として使われるようです。
この茶碗は、
鮮やかな金色が目につきます。
濃茶が映えるでしょうね。
大きい方の茶碗は、
楽茶碗の周りにある黒っぽい模様を含め、
全体の景色も良いですね。
扇面(せんめん)の中に、四季草花(しきそうか)を描いた茶碗からは、
源氏物語の六条院を連想させられます。
春の町は源氏と紫の上、明石の姫君が、
夏の町は花散里と夕霧が、
秋の町は秋好中宮が、
冬の町は明石の御方が、
それぞれ住んでいたそうです。
一碗の茶碗の中に、花と共にそれら女性の人生があり、
それは、雅びな平安宮中にあって、力強く生きた
少女達の思いが、伝わってくるようです。